前立腺癌 陽子線治療をする日に、毎日必ず行なう「前処置」について

前処置 前立腺陽子線治療

前立腺癌の陽子線治療をする日には、毎日忘れずに「前処置」を行わなければなりません。

その「前処置」について

  1. 「前処置」の内容とは?
  2. 「前処置」はなぜ行うのか?
  3. 「前処置」で困ったこと


などの体験談を書きます。

陽子線治療当日の「前処置」とは何か?

前立腺癌の陽子線治療における「前処置」とは、

1)治療の1時間前に、
2)定められた量の水を飲み、
3)排尿・排便・排ガスを行い、
4)それ以降トイレに行かず尿を貯める
ことです。

前立腺癌に陽子線を照射する日には毎日これを忘れずに行う必要があります。

私が指示された前処置の内容

私が指示されたの「前処置」の内容は、
1)治療の1時間前に、
2)500mlの水を飲み、
3)排尿・排便・排ガスを行い、
4)それ以降トイレに行かず尿を貯めること
 です。

カズヤス

前処置を実行するのは、一見 簡単そうですが、私の場合は陽子線治療の合併症(副作用)に悩まされ、途中で内容が変更(後述)になりました。




陽子線治療の「前処置」はなぜ行うのか?

前立腺癌の陽子線治療で、前処置を行う理由は、陽子線照射のときに前立腺が毎回同じ状態、同じ形になっていることが理想だからです。
陽子線照射時に膀胱と直腸をできるだけ同じ状態・形にすることがねらいです。

膀胱は、前立腺の上にあって「溜まっている尿の量」で大きさが変化し、尿が多いときは(水が入った風船のように)前立腺に上から覆い被さるような形になるそうです。

また直腸は前立腺の後にあって、ガスや便が溜まるとふくらんで、前立腺を前に押し出すそうです。

そのため前立腺に陽子線を照射するときには、

・膀胱に溜まった尿の量が毎日同じで、前立腺に覆いかぶさらない
・直腸に便やガスがたまっておらず、前立腺を前に押し出さない

の状態になっていると、陽子線照射の狙いが定めやすく、精度も上がります。

もちろん膀胱や直腸に陽子線があたる可能性も低くなり、臓器への影響も少なくてすむのです。

カズヤス

陽子線照射の際に、膀胱に尿が100~150CC溜まっているのが良いそうです。



前立腺癌 陽子線治療の「前処置」で困ったこと

カズヤス

当初、私が「前処置」として医者から指示されたのは、
・陽子線照射の「1時間前」に「300cc」の水を飲み、
・排尿・排便・排ガスを行うこと
でした。 ところが・・・・

「前処置」で私が指示された内容

前処置を実行するのは、一見 簡単そうですが「家から陽子線センターまでの距離」や「合併症の有無」によっては内容が変更になります。

前立腺癌の陽子線治療開始の測定で、私が「前処置」として指示された内容は、陽子線照射の「1時間前」に「300cc」の水を飲み、排尿・排便・排ガスを行うこと

陽子線治療の開始後、数日間は順調に進んでいたのですが・・・。

陽子線治療の副作用で「前処置」が困難になる!

仕事をしながらの通院にも少しずつ慣れはじめた、陽子線治療の7日めに突然「頻尿」になりました。

それまで1日に7~8回であった尿の回数がいきなり15回に増えました。起きている時間中、ほぼ1時間に1回トイレにいく状態です。

翌週には、日に19回となって、ついに「事件」が起きました。

1時間前に「前処置」を行なって、陽子線治療の順番待ちをしているときに、おしっこが我慢できなくなってトイレに走りました。

「前処置」の後は、尿を貯めて陽子線照射を行わなければならないのですが、我慢できずにトイレに走りました。

看護師さんの判断で「前処置」の内容を変更

看護師さんに事情を話し、エコーで膀胱の中にある尿の量を測ってもらったところ、113ccでぎりぎりでセーフ。

陽子線の照射を受けられましたが、翌日から前処置の内容が「45分前」に「500mlの水を飲む」に変更されました。

排便、排ガスも45分前に変更です。




カズヤスのまとめ

<作成中>